未来が最悪な結末になっても、致命的にならないようにするのがリスク管理の本質

不確実性へ対処するためには、人間が持つ心理バイアス に振り回されず、小さな失敗を受け入れて計画を見直す必要がある。

株式の世界では、ある時点で損失が出ている場合、売却しなくても評価額で損失が実際に発生していると言える。

例えば1株1000円で買った株が900円に下がった場合、次の2パターンがある

  1. そのまま持ち続ける(見かけ上は損失が発生していないように見える)
  2. 900円で売却して、株価が上がりそうな企業に投資先を変える

1を選んでしまいがちだが、この場合は2よりも1の企業の方が優れているという場合にしか正しい判断とはいえない。

アジャイルの計画も、「一旦バーンダウンを引いたら終わり、遅れが出たらがんばって取り戻す」といった精神論ではなく、「(サンクコストが発生してでも)目標達成するにはどうすればいいか」ということを常に考え続ける必要があると言える。